難キ連の活動紹介(入管面会活動・日本語教室については行事・お知らせをご覧下さい)

2019年度<難キ連>難民・移住労働者問題キリスト教連絡会の活動計画

 毎週金曜日午後は相談日となっております。難民の収容、仮放免後の生活、医療問題など相談ご希望の方は 090ー6012ー8252 まで。相談は予約が必要です。

 

1、  仮放免難民の正規滞在化を求める

入管法改訂に伴う在留カード制度施行以来、生存権を脅かされる仮放免中の難民申請者の就労権の獲得、生活権の確保の為に正規滞在化=滞在許可の取得を働き掛ける。

2010年の制度改定以来、正規滞在化中の難民申請者には特定活動のビザが与えられているが(申請者の約70%)、制度改定以前に申請し、却下されている仮放免者についてはその恩恵がなく、10年以上経過しても、非正規滞在者として就労も出来ず、移動の許可もない。日本社会のあらゆるサービスから疎外されている。特に、長期仮放免の難民申請者は滞日20年以上仮放免=非正規滞在のまま、複数回の収容を繰返し、心身ともにダメージを受けている。必要の無い収容は行わない様、難民については収容代替措置を求めるなど諸団体と連携しながら働き掛ける。また、第3国再定住出国を希望する難民申請者の支援を行う。

 

2、入管被収容者 面会支援活動の継続と強化

2001年に被収容者面会支援を始めて以来、入管内の被収容者に対する処遇はほとんど改善が認められない。難キ連では入管被収容者の聞き取り、精神的ケアを目的とした面会支援と支援機能を有する団体と連携しながら、入管被収容者の処遇の改善に取り組む。定期的な入管当局との交渉会議により、現場から見える問題点を発信し長期収容、必要のない収容の回避を求める。牛久、品川両入管センターの被収容者に随時面会支援を行うとともに、仮放免難民申請者の受け皿整備への連帯を図る。
啓発活動の一環として学生、教会の面会支援に同行し、関心拡大を図る。収容を起因とする様々な問題を分析、解決に向けて取り組む。

  また、チャーター機による大量強制送還に反対し、強制送還によって家族分離を余儀なくされている家族の統合支援に取り組む。

 

3、啓発活動  ― セミナー、コンサート、学習会等の行事を通して

諸教会、一般市民への難民問題の意識喚起を図り、セミナーや学習会、コンサート開催などを通して多民族多文化社会形成を促進する。

 

☆ 難民セミナー 、難民の話を聞く会

 2019年5月、 9月、11月、2020年1月に開催予定。

 日本に住む、難民、難民申請者、移住労働者が抱える問題の発信、問題の共有を図る。

特に2019年度は長期仮放免難民申請者救済のための取り組みを強化する。

4、移住労働者の人権支援、すべて子供達の権利を守るための取り組み

引き続きオーバースティの子供達の教育を受ける権利と家族統合のため、正規滞在化を求める子供達の人権救済を働きかけていく。非正規滞在の子供達の学習支援、家族間の温度差解消に努める。

 

5、ボランティアの育成と広報

 日本語講師、入管被収容者面会支援ボランティアの順調な活動成果もあり、難キ連ボランティアの育成を図る。現在必要としているボランティアは、セミナー開催などイベントスタッフ、翻訳通訳スタッフ。

◇難キ連レターを発信。ニュースレター「となりびと」速報版を発行する。

6、諸教会、諸団体との連携と協働の強化

日本キリスト教協議会につながるエキュメニカル団体(教派を超えたキリスト教NGO)として、
移住連全国ネットへの参加―運営委員の派遣。
FRJ (NPO法人なんみんフォーラムジャパン)への参加。
外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会(外キ協)との協力。
各教派教団の活動への連帯と協力。
諸教会における難民問題学習会協力。